【JAXAシンポジウム2018】パネリストの民間宇宙企業を調べてみた

 

こんにちわ、もちお(@mizumotio)です。

JAXA主催の「JAXAシンポジウム 2018 ~Discover NEW! With new JAXA~」に行ってきました。

本記事は、このイベントでパネリストとして登壇した有識者が所属する民間宇宙企業のことを調べてみたという記事です。

パネリストは、宇宙飛行士の山崎直子さん筑波大学 学長補佐の落合陽一さんispace社の袴田武史さん等の豪華な面々で非常に楽しい2時間でした。

開催概要は以下です。

JAXAシンポジウム 2018 ~Discover NEW! With new JAXA~

  • 開催日時:2018年7月5日(水) 18:15〜20:30
  • 開催場所:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11階)
  • 参加費:無料
  • 定員:700名

今回のシンポジウムのテーマは『宇宙探査』

このJAXAシンポジウムは毎年夏頃に一般向けに開催されており、その度テーマが変わっています。

2016年は異文化コミュニケーションから生まれるイノベーション、2017年は宇宙開発利用におけるイノベーションというテーマでした。近年は「イノベーション」という言葉がテーマのキーとなっているようですね。

今回のシンポジウムのテーマは「宇宙探査」についてでした。

シンポジウム冒頭のJAXA理事 國中さんの基調講演で、「天文科学分野・太陽系探査では多数の人工衛星を駆使することで宇宙の謎に迫っていることから、今は「宇宙大航海時代」だっ(どんっ!)」といった言及がありました。今にも偉大なる航路に出港してしまいそうです笑

主要パネリストは民間の宇宙開発企業

今回のパネリストは民間の宇宙開発企業の有識者の方々が多く参加されていました

このことから、国家予算のみでなく民間企業も力を合わせ、総力戦で「宇宙大航海時代」を乗り切る必要がある、とJAXA側も強く意識し始めていることが伺えます。(落合さんは宇宙開発してないけど、まぁ集客力あるから呼ばれたんだろうなぁ…笑 僕も落合さんに惹かれて参加したし…笑)

「じゃあ、今回参加した民間企業ってどんな企業なの?外国の企業もあるし…」

と思いますよね?JAXAが呼ぶ程なので、よほど強い影響力を持っているのかもしれません。
調べてみました。

パネリストが所属する民間宇宙企業

株式会社 ispace

本社所在地:東京
拠点:東京、カリフォルニア、ルクセンブルグ
Founder&CEO:袴田武史
設立:2010年

月に眠る貴重な水資源を有効活用することで、人類の生活圏・経済圏を宇宙に広げていくことを企業目標としています。そのために月面での探査を第一の目標と位置づけ、現在は月面探査のための無人ローバーの開発を主に行っています。
特に、KDDIから資金調達したHAKUTOプロジェクトは有名ですね。「Google Lunar XPRIZE」というGoogle主催の宇宙開発レースでも中間賞を受賞し50万ドルの賞金を獲得しています。
2020年頃には月周回軌道への探査機の投入を目指しているようでワクワクさせてくれる企業です。
なお、シンポジウム内で「人材獲得には苦労している」と袴田さんが仰っていたので、われこそはという腕自慢の方は以下から採用試験を受けてみてはいかがでしょうか。2018年7月時点で社員の半分は外国人であるそうなので、英語は必須と思います。

Surrey Satellite Technology Ltd (SSTL)

本社所在地:イギリス
拠点:イギリス
CEO:Patrick Wood
設立:1985年

1985年に英国のサリー大学からスピンオフした企業です。サリー大学は2008年には株式の80%をEADS Astrium(エアバス・グループの航空宇宙部門の子会社です)に売却しました。EADS Astriumは2009年には99%もの株式を保有しており、SSTLはエアバス・グループに属します。
主に小型衛星の開発を行っていることで知られており、様々な国に小型衛星を納品しています
親会社であるエアバス・グループは勿論、トルコ科学技術研究会議と2003年に共同で開発した地球観測衛星BILSAT1、台湾国家宇宙センター(NSPO)とアメリカ海洋大気庁(NOAA)が共同で開発する気象電離圏観測衛星郡FORMOSAT-7/COSMIC-2の開発にも加わっています(参考)。
また、今回登壇されたAnitaさんは探査ミッション部門のディレクターであり、宇宙探査にインフラやサービスを導入するSSTLの戦略開発を担当しているようです。どことなくフットワークが軽い企業のように見えますね。日本の宇宙開発にも大きく貢献してくれそうな頼もしさを感じます。

Blue Origin

本社所在地:アメリカ
拠点:アメリカ
代表:Jeffrey Preston Bezos
設立:2000年

なんと、あのAmazonの共同創設者でありCEOのジェフ・べゾスが代表をつとめる企業です!
登壇者であるTedさんがおっしゃっていた「数100万人レベルの人達を宇宙空間で暮らせるようにする」といった言葉が印象的です。そのためには低価格な宇宙旅行の実現が必要不可欠だと考えているようです。
現在、Blue Originではニューシェパードとニューグレンというロケットプロジェクトがメインで進められているようです。ニューシェパードは2機構成の有人ロケットです。人が乗り込む乗員カプセルと動力推進モジュールで構成され、乗員カプセルはパラシュートで軟着陸します。一方、動力推進モジュールはエンジン逆噴射によるブレーキを配備しています。各機器を再利用可能としているところが画期的です。2018年4月に行われた8回目の試験では地上からおよそ351,000フィート(107km!)まで上昇し無事に回収できたそうです!国際宇宙連盟によるとカーマン・ライン(海抜高度100km)より上空は宇宙空間と定義されているので、まさに宇宙に行って帰ってきた、といえますね。

まとめ

JAXA主催の「JAXAシンポジウム 2018 ~Discover NEW! With new JAXA~」に行ってきました。このイベントでパネリストとして登壇した有識者が所属する民間宇宙企業のことを調べてみたという記事でした。

いかがでしたでしょうか。宇宙へ旅行する時代が近づいてきている感じがしますね。そのうち月や火星に住む人がでてくるのもそう遠くない未来なのかもしれません。

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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以上、もちおでした〜!

 

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